超強化!~海晶乙女~
カオス・インパクトにて収録される海晶乙女の新規カードによって、今までのテクニカルなデッキタイプから一転、専用フィールド魔法と専用リンクを使うことで完全耐性持ちの攻撃力4000超えがぶん殴ってくる脳筋デッキに変貌しました。
・新規海晶乙女
展開補助、サポート、サーチ、アタッカーと、デッキを構築する上でのキーカードが一気に収録となりました。
これで【海晶乙女】としての形がはっきりと見えてきましたね。
純構築が出来るようになったのはとても喜ばしいことです。
海晶乙女波動などの存在から非常に防御力の高いデッキではあったのですが、戦闘においては一歩譲っていた海晶乙女。
新規追加の海晶乙女はその辺も補ってくれます。
以下、新規追加カードの紹介です。
・海晶乙女ブルータン
海晶乙女専用の強欲で謙虚な壺を内蔵した終末の騎士とも言える、シーホースに続くキーカードです。
召喚、特殊召喚成功時にデッキから海晶乙女を墓地に落とし、水属性モンスターのリンク素材となった際にはデッキトップから3枚確認してその中の海晶乙女カードを手札に加えることができます。
このカードが初手にあると初動が非常に安定しますね。
ブルータン=とてもきれいな色をした海水魚でした(パウダーブルータン)。
・海晶乙女マンダリン
場に海晶乙女モンスターが2枚以上存在する時に、手札墓地から場のリンクモンスターのリンク先に特殊召喚できるモンスターです。
こちらも非常に使い勝手の良い効果で、自由度の高い展開が可能になります。
マンダリン=派手な色彩の海水魚でした(ニシキテグリ/マンダリンフィッシュ)。
・海晶乙女クラウンテイル
モンスター同士の戦闘を行うダメージ計算時に特殊召喚できるレベル5の海晶乙女です。
特殊召喚した際の戦闘で発生するダメージを半減させる効果も持っている、非常に防御寄りな性能をしています。
更に、墓地に存在する際には自身を除外することによって墓地の海晶乙女リンクモンスターのマーカー数×1000以下のダメージを受け付けなくする防御能力も備えています。
戦闘を行って追撃しながらリンク素材にするのが専らの用途になる気もしますね。
クラウンテイル=ベタという魚のバリエーションで、とてもゴージャスな見た目の魚です(クラウンテール・ベタ)。
・海晶乙女シーエンジェル
リンク召喚成功時にデッキから海晶乙女魔法カードをサーチできるリンク1の海晶乙女です。
シンプルな効果ながら、今のところ唯一のサーチ先がカテゴリ必須級のパワーカードなので投入しない理由がありません。
ブルースラッグと対になっているような色彩と効果で海晶乙女デッキを支える屋台骨となることでしょう。
シーエンジェル=流氷の天使ことクリオネ。捕食形態のグロさも有名ですね。
・海晶乙女クリスタルハート
防御寄りの効果を多数持つリンク2のモンスターです。
VRAINS本編で持ち主をアクア→アースと代えていったカードですね。
EXモンスターゾーンでの効果耐性、戦闘時に相手の他カードによる補助をシャットダウンする効果、海晶乙女リンクモンスターの戦闘時の戦闘破壊耐性&ダメージ無効、など数々の防御効果を持っていますが、真価を発揮するのは下記の魔法カードを使ったときです。
・海晶乙女の闘海(マリンセス・バトルオーシャン)
海晶乙女を組む最大の意義になりそうなパワーカードです。
EXゾーンに海晶乙女リンクモンスターがリンク召喚された時、墓地の海晶乙女リンクモンスターを3枚(同名1枚)まで装備できるようになります。
その際に攻撃力が装備している海晶乙女リンクモンスターの数×600上昇し、更に闘海のみでも200上昇するため、最大2000の上昇値となります。
今までのエース、海晶乙女マーブルド・ロックでこの効果が適応された場合、その攻撃力はかの青眼の究極龍と並ぶ4500にもなります。
これらに加え、上記のクリスタルハートを素材にEXモンスターゾーンにリンク召喚されたモンスターには相手の効果に対する完全耐性が備わるのです。
このカードと装備カードに耐性がないのが数少ない欠点ですが、このカード自体のサーチは容易で、墓地に海晶乙女リンクモンスターが存在していれば元の状態にすぐ戻せるので大きな弱点にはならないかと思われます。
・海晶乙女ワンダーハート
そして上記のカードの効果を最大限に生かせるのがこの新たなリンク4のエースモンスターになります。
マーブルド・ロックに攻撃力では及ばないものの、闘海があればそんなものは微細な誤差でしかありません。
このカードはモンスターとの戦闘を行う際に一度だけ、装備状態の海晶乙女リンクモンスターを特殊召喚できます。その際にはその戦闘での破壊とダメージは無効になります。
そしてこの効果で出したモンスターはエンドフェイズに再装備されますが、メイン2ではリンク素材として使用も可能になります。
これを利用して、ワンダーハートAの戦闘時にクリスタルハートを特殊召喚→メイン2でワンダーハートAと特殊召喚したクリスタルハートでワンダーハートBをリンク召喚→装備していたコーラルアネモネが墓地へ行き効果発動、海晶乙女カード回収→リンク召喚したワンダーハートBにクリスタルハート、コーラルアネモネを含む3枚を装備、といったことも可能です。
また、他のリンクモンスターの素材にも問題なくできるのでアストラムやヴァレルソードを呼ぶための素材にもしやすいでしょう。
更に、破壊された時に墓地からリンク3以下の海晶乙女を特殊召喚できるのでエースとしては申し分ないでしょう。
・海晶乙女雪花(マリンセス・スノー)
海晶乙女リンクモンスターが破壊された時に発動できる罠カードです。
そのモンスターよりリンク値が下の海晶乙女リンクモンスターをリンク召喚扱いでEXデッキから特殊召喚できます。
この効果で出てきたカードには完全耐性が備わるので、緊急時の備えにはもってこいです。
マリンスノーは海中で見られる雪のような懸濁物。
ゆっくり海底に降り注ぐ様子が神秘的です。
・海晶乙女瀑布(マリンセス・カタラクト)
フィールドの海晶乙女リンクモンスターを次のスタンバイフェイズまで任意の数除外してフィールドのモンスター1体の攻撃力を除外したモンスターのマーカー×300上昇させる罠です。
リンク3以上の海晶乙女モンスターが存在していれば手札から直接発動できるため、コンバットトリックとしての信頼度はそこそこ高いでしょう。
ワンダーハートで特殊召喚したモンスターを除外してもいいと思います。
という感じで非常に有用なカードが数多く収録されます。
展開の面でも、シーホース1枚の今までの展開はもちろん、ブルータンやマンダリンを絡めた初手完全装備ワンダーハートも狙うことができます。
具体的な手順は以下の通り。
EX)
手札:シーホース、ブルータン、マンダリンのうち2枚(下記ではブルータン、シーホース)
ブルータンNS→効果でマンダリン墓地へ
ブルータンを素材にブルースラッグSS、効果でブルータン回収
手札のシーホースSS→シーホースを素材にシーエンジェルSS、効果で闘海サーチ
闘海発動、墓地よりマンダリンSS、マンダリンとシーエンジェルでコーラルアネモネSS→コーラルアネモネ効果、墓地の海晶乙女SS
蘇生した海晶乙女とブルースラッグでクリスタルハートSS
クリスタルハートとコーラルアネモネでワンダーハートSS→コーラルアネモネ効果、墓地の海晶乙女回収
闘海効果、ワンダーハートに墓地のリンクモンスター3種装備
海晶乙女モンスターはサイバース族なのでサイバネット・マイニングでのサーチに対応しており、水属性を共有できるガエルなども存在するため展開のパターンは数多くありそうです。
しかしながらまだメインに投入する海晶乙女の枚数がまだ足りないように感じるので、そういう場合はフォーマッド・スキッパーで代用も可能でしょう。
このように非常に面白い動きができるカテゴリになったと思うので、まだ新規追加前ではありますが、今のうちから構成を練って発売直後の大会で海晶乙女の有志をお披露目しましょう。