ミスティック・ファイターズ収録テーマ~【王(ジェネレイド)】~
8/3に発売予定のデッキビルドパック、ミスティック・ファイターズに収録される、斬機に続くテーマの情報公開がありました。
・「王(ジェネレイド)」
ナグルファー、オルムガンド、などの名前から北欧神話がモチーフのカード群のようですね。
公開されているモンスターのレベル・ランクが9であること、ネーミングの共通点から、北欧神話に登場する9つの世界の支配者をイメージしているように思えます。
〔公開された情報〕
・光の王 マルデル
光属性 植物族 レベル9 ATK/2400 DEF/2400
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:「光の王 マルデル」は自分フィールドの1体しか表側表示で存在できない。
②:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。「光の王 マルデル」以外の、「ジェネレイド」カード1枚または植物族モンスター1体をデッキから手札に加える。
召喚・特殊召喚の際に王(ジェネレイド)または植物族をサーチできるモンスターです。
王(ジェネレイド)は基本的に自身が所属する種族汎用の効果を持っているため、カードによっては種族に単品での出張なんかもあるかもしれませんね。
マルデルはオーズという神が名乗っていた別名で、オーズはフレイヤの夫です。
とある伝承では、フレイアと一緒に枯れた大地を歩くと花が咲いたらしいです。
その際にフレイヤが流した涙が大地にしみ込んで「マルデルの涙(黄金)」を世界中に生んだそうですよ。
・剣の王 フローディ
風属性 戦士族 レベル9 ATK/2500 DEF/2000
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:「剣の王 フローディ」は自分フィールドの1体しか表側表示で存在できない。
②:自分フィールドの、「ジェネレイド」モンスターまたは戦士族モンスターを任意の数だけリリースし、その数だけフィールドのモンスターを対象として発動できる。そのモンスターを破壊する。その後、破壊された相手フィールドのモンスターの数だけ相手はデッキからドローする。この効果は相手ターンでも発動できる。
自分フィールドの戦士族または王(ジェネレイド)を任意の数リリースし、同数のフィールドのモンスターを破壊。その後、同数のドローを相手に課す効果を持っています。
アドバンテージの面では損しますが、フリーチェーンでの破壊は単純に強力ですね。
フローディ(フレイ)はフレイヤの兄で、妖精の国アルフヘイムの支配者です。
フレイの所持する剣は、使い手が正しければ自動的に相手を倒す勝利の剣ですが、お嫁さんと添い遂げるために手放してしまったそうです。
それのせいで神々の黄昏では…。
また、この剣はレーヴァティンと同一視されることもあるようです。
・鉄の王 ドヴェルグス
地属性 機械族 レベル9 ATK/1500 DEF/2500
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:「鉄の王 ドヴェルグス」は自分フィールドの1体しか表側表示で存在できない。
②:自分フィールドの、「ジェネレイド」モンスターまたは機械族モンスターを任意の数だけリリースして発動できる。リリースした数だけ、リリースしたモンスターとはカード名が異なる、「ジェネレイド」モンスターまたは機械族モンスターを手札から守備表示で特殊召喚する(同名カードは1枚まで)。この効果は相手ターンでも発動できる。
自分フィールドの王(ジェネレイド)または機械族モンスターを任意の数リリースすることで、同数の王(ジェネレイド)または機械族モンスターを手札から特殊召喚できるモンスターです。
重い王(ジェネレイド)を手札から出せる効果は重要だと思います。
その際のコストはトークンで払いたいところですね。
ドヴェルグ(ドワーフ)は、北欧神話に登場する種族で、神話に登場する数多くのアイテムを手掛けた匠でもあります。短身にヒゲが特徴として書かれることが多いです。
そのイメージから、後の世の作品で登場した際には鍛冶師や細工師として登場することが大半ですね。
・炎の王 ナグルファー
炎属性 獣戦士族 レベル9 ATK/3100 DEF/200
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:「炎の王 ナグルファー」は自分フィールドの1体しか表側表示で存在できない。
②:自分フィールドのカードが戦闘・効果で破壊される場合、代わりに自分フィールドの「ジェネレイド」モンスターまたは獣戦士族モンスター1体を破壊できる。
他の王(ジェネレイド)や獣戦士族モンスターに各種破壊の肩代わりをさせる効果を持っています。
攻撃力も高く場持ちも良さそうなので、メインアタッカーになりそうですね。
ナグルファルは火の国の住人であるムスペルの所有する船です。
ラグナロクの際に巨人の軍勢を乗せてアースガルズへと攻め込みます。
・氷の王 ニードヘッグ
水属性 幻竜族 レベル9 ATK/2100 DEF/2600
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:「氷の王 ニードヘッグ」は自分フィールドの1体しか表側表示で存在できない。
②:相手がモンスターを特殊召喚する際に、自分フィールドの「ジェネレイド」モンスター または幻竜族モンスター1体をリリースして発動できる。その特殊召喚を無効にし、そのモンスターを破壊する。
相手の特殊召喚に反応して、自分フィールドの王(ジェネレイド)または幻竜族モンスターをコストに無効にして破壊する制圧能力も持った王(ジェネレイド)です。
コストは重いものの、強力な効果なので維持できれば相手にとって大きな負担になりそうですね。
ニーズヘッグは氷の国ニヴルヘイムに棲む、世界樹の根を齧っている蛇(またはドラゴン)です。
ラグナロクで生き残る数少ない存在の一つですね。
・死の王 ヘル
闇属性 アンデット族 レベル9 ATK/800 DEF/2800
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:「死の王 ヘル」は自分フィールドの1体しか表側表示で存在できない。
②:自分フィールドの「ジェネレイド」モンスターまたはアンデット族モンスター1体をリリースし、そのモンスターとはカード名が異なる自分の墓地の、「ジェネレイド」モンスターまたはアンデット族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。この効果は相手ターンでも発動できる。
王(ジェネレイド)またはアンデット族モンスターをコストに、同数の墓地の王(ジェネレイド)またはアンデット族を蘇生させる効果を持っています。
このカードで墓地の王(ジェネレイド)を入れ替えて盤面に応じて柔軟に戦うのがよさそうに見えますね。
ロキの娘でフェンリル、ヨルムンガンドの兄弟であるヘルは、ニヴルヘイムにある死者の国ヘルヘイムの支配者です。
北欧神話で唯一死者を蘇らせる力を持っています。
北欧神話の神々は特に全知全能でも不老不死でもなく普通に死ぬので、最終的にはみんなヘルのお世話になることになりますね。
・永の王 オルムガンド ランク9 地属性
爬虫類族・エクシーズ ATK/? DEF/?
レベル9モンスター×2体以上
このカード名の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:「永の王 オルムガンド」は自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。
②:このカードの元々の攻撃力・守備力は、このカードのX素材の数×1000になる。
③:このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。お互いは、それぞれデッキから1枚ドローする。その後、ドローしたプレイヤーは自身の手札・フィールドのカード1枚を選び、 このカードの下に重ねてX素材とする。この効果は相手ターンでも発動できる。
エクシーズ素材を取り除いてお互いにドローし、その数だけフィールドのお互いのカードをこのカードのエクシーズ素材にする、という変わった除去効果を持っています。
場が空いていればドローしたカードを使うことになるので、この効果を使うたびに素材が1つずつ増えていくことになりますね。
ひとつの世界を丸ごと取り囲むほどに成長した大蛇ヨルムンガンドを想起させる面白い効果だと思います。
また、素材の数に応じて攻撃力・守備力が上昇していくので、場のカードを喰らいながらターンを追うごとに強大になる様はエースモンスターの風格ですね。
ヨルムンガンドと似たモチーフ(自分のしっぽを咥えた蛇)にウロボロスがあります。
蛇は脱皮などの性質から、古来より死と再生・不老不死などを司る存在とされ、その蛇が尾を咥えたウロボロスは完全なる存在を象徴するものとなりました。
・王の舞台(ジェネレイド・ステージ)
フィールド魔法
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:1ターンに1度、相手がデッキからカードを手札に加えた場合に発動できる。デッキから「ジェネレイド」モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。
②:相手ターンに、自分が「ジェネレイド」モンスターの特殊召喚に成功した場合に発動できる。自分フィールドに「ジェネレイドトークン」(天使族・光・星4・攻/守1500)を可能な限り攻撃表示で特殊召喚する。このトークンはエンドフェイズに破壊される。
相手がデッキからカードを手札に加えた場合にデッキから王(ジェネレイド)を特殊召喚、という強力な効果を持っているフィールド魔法です。
更には王(ジェネレイド)を特殊召喚した際にトークンを可能な限り生み出す、という非常に強力な効果を持っているため、王(ジェネレイド)としてデッキを組む場合は必須カードになることでしょう。
トークンのモチーフとしては、おそらくヴァルキリーによってヴァルハラに集められるエインヘリアル(戦死した勇者の魂)でしょう。
ヴァルハラに招かれたエインヘリアルは毎日戦闘訓練を重ね、来るラグナロクに備えるそうですよ。
・王の試練(ジェネレイド・クエスト)
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:手札の「ジェネレイド」モンスター1体を相手に見せ、デッキから「王の試練」以外の「ジェネレイド」魔法・罠カードを2枚まで手札に加える(同名カードは1枚まで)。その後、見せたカードをデッキの一番下に戻す。
王(ジェネレイド)をデッキに戻すことで、王(ジェネレイド)の魔法罠をサーチするカードです。
上記の王の舞台を能動的に持って来れる手段になるので重要な一枚になりそうですね。
・王の報酬(ジェネレイド・リワード)
永続魔法
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドにトークンが存在する限り、相手は「ジェネレイド」効果モンスターを攻撃対象に選択できない。
②:「ジェネレイド」効果モンスターが戦闘で破壊された場合に発動する。相手はデッキから1枚ドローする。
王(ジェネレイド)を戦闘から守る効果と、王(ジェネレイド)が倒された場合にドローさせる効果を併せ持つカードですね。
どちらも王の舞台に関わる効果なので合わせて運用することになるでしょう。
・王の襲来(ジェネレイド・バトル)
通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:自分のデッキ・墓地から「ジェネレイド」フィールド魔法カード1枚を選んで発動する。その後、相手はデッキから1枚ドローする。
王(ジェネレイド)専用のメタバースのような通常罠です。
王の舞台と合わせて使うことで即座に効果が発動するので、実質的に王(ジェネレイド)を特殊召喚するカードになりそうです。
・王の支配(ジェネレイド・テリトリー)
永続罠
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分の「ジェネレイド」カードの効果の発動にチェーンして相手が魔法・罠・モンスターの効果を発動した時、手札を1枚捨てて発動できる。その相手の効果は「お互いのプレイヤーは、それぞれデッキから1枚ドローする」となる。
魔法罠モンスター効果を上書きする永続罠カードです。
王の舞台をはじめとしたカードが場に出そろうと制圧力が非常に高くなりそうです。
・王の憤激(ジェネレイド・バイト)
通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:自分フィールドの「ジェネレイド」モンスターを任意の数だけリリースし、自分フィールドのXモンスター1体を対象として発動できる。リリースした数だけ自分の手札・フィールド・墓地から、リリースしたモンスター以外の「ジェネレイド」モンスターを選び、対象のモンスターの下に重ねてX素材とする。
エクシーズモンスターをサポートする王(ジェネレイド)罠カードですね。
今のところ王(ジェネレイド)のエクシーズモンスターはオルムガンドしか存在していません。
なのでテーマ内ではオルムガンドのステータス上昇くらいにしか使えなさそうなカードですが、もし仮にゴーストリックの堕天使やロンゴミアントを出せるテーマと組み合わせたなら即死級のコンボが生み出せそうなロマンのあるカードです。
〔今のところの総評〕
フィールド魔法に強く依存しますが、頻繁に手札の入れ替えを繰り返し、状況に応じて王(ジェネレイド)を使い分けるテクニカルな制圧デッキ、といった感じでしょうか。
ひょっとしたら相手ターンに動く征竜、といった具合になるかもしれません。
相手ターンでも数多くモンスターを場に出せるため、I:Pマスカレーナなど相手ターンに展開するカードも面白そうですね。
相手の動きに合わせて相手の盤面を荒らすような動きのようで、とても面白そうなテーマだと思いました。
北欧神話、というキャッチーなモチーフも合わせて、カルトな人気が出るテーマになるのではないでしょうか。